熱の再利用で燃料費削減(某家庭紙メーカー事例) | 事例紹介 | 旭シンクロテック株式会社 | 東京都港区 | 設備のソリューションカンパニー。蒸気設備、空調設備、配管設備、衛生設備、耐震診断、劣化診断、ステンレス床

トップ 事例紹介 蒸気エネルギーの最適化 熱の再利用で燃料費削減(某家庭紙メーカー事例)

熱の再利用で燃料費削減(某家庭紙メーカー事例)

某家庭紙製造メーカーでは、製造過程で発生する排水がそのまま捨てられて、熱エネルギーの損失につながっていました。

排水から熱を回収し、減圧時の蒸気エネルギーも動力として使用する新発想から生まれたソリューションにより、年間消費電力を大幅に削減することができました。

お客様の課題:水から温水を作る際に、排水の熱が見落とされていた

某家庭紙製造メーカーでは、貫流ボイラーで蒸気を生成し、抄紙工程へ送っていました。

紙をきれいに乾燥させるには「乾き度」の高い蒸気で乾燥させる必要があるため、ボイラーで生成された蒸気は、一度減圧弁で減圧され「乾き度」を高めます。
その後蒸気ヘッダーを経由して抄紙工程へ送られますが、その際発生するブロー排水は、高温であるにもかかわらずそのまま捨てられており、熱エネルギーの損失につながっていました。

※ブロー排水:ボイラーで水を蒸発させた際の残留物を排出するために、ボイラー水の一部を(ボイラー底部から)排出(ブロー)したもの。

ソリューション:ブロー排水の熱を回収し、燃料費節減をご提案

旭シンクロテックは、熱交換器を使用して温かい排水から熱だけを取り出し、貫流ボイラーに給水される水を温めて燃料のガスを節減する蒸気システムをご提案しました。
また、同時に減圧時のエネルギーを利用して、エアコンプレッサーの電力も削減できる効率的な設備に改善することができました。

3-2_case_kateishi_1_480.jpgブロー排水から熱を取り出すために熱交換器を設置。
また減圧のエネルギーを有効活用し、エアコンプレッサーの電力削減をご提案
ご提案ポイント1:熱交換器でブロー排水から熱を取り出して燃料費を削減

お客様のボイラーは、熱回収装置が付いていないため、熱交換器を設置して排水の熱を回収。これまで常温だった給水温度をあらかじめ上昇させてボイラーへ供給することで、ボイラーの燃料費を削減します。

ご提案ポイント2:減圧エネルギーを利用してエアコンプレッサーの電力消費を削減

蒸気の「乾き度」を高めるために、ボイラーの圧力を0.7MPaから0.4MPaへ減圧していますが、その際に発生する蒸気エネルギーを動力として利用できる蒸気駆動タイプのエアコンプレッサーに変えることをご提案しました。

蒸気駆動タイプは、駆動のための蒸気エネルギーがボイラーから直接供給されるため、エネルギー変換効率が格段に高く、電気よりもランニングコストが低いうえに、CO2の発生も抑制できるメリットがあります。

※乾き度を高めるために減圧していたが、減圧分の蒸気エネルギーがムダになっていた。
※蒸気駆動コンプレッサーを導入するには、0.8MPaが必要。そのために現状の0.7MPaから増圧せざるを得なかった。

導入効果:ブロー排水の熱回収とコンプレッサーの電力削減で900万円以上を削減

ブロー排水の熱回収で削減できたガス燃料費は年間約560万円です。また圧縮エアを作る設備を蒸気駆動コンプレッサーに変えることで、電気料金はこれまでより約670万円も削減でき、年間消費電力を大幅に削減しています。

増加分として、ボイラーの圧力を0.7MPaから0.8MPaに上げた分のコスト増が年間約45万円。
また、蒸気駆動コンプレッサーのドレン損失分が年間約280万円。
差し引き年間コストメリットは約900万円となり、大幅な削減を実現しています。

旭シンクロテックのソリューションによる効果試算

関連するページ
関連キーワード